小規模でもActive Directoryを使う利点

小規模でもシリーズ記事の第二弾。

第三弾があるかは未定ですが。

 

Active Directory、アクティブディレクトリと聞いても、普通は何のことやら分からないと思います。

ドメイン、ドメインサービスといった呼び方をすることもあります。

すごく簡単に言うと、Windowsのパソコンを新しく購入すると、

最初にユーザー名とコンピューター名、パスワードを決めますよね。

この設定はパソコンに保存され、管理もパソコンで行います。

 

企業などの複数台パソコンが使われる場面で、これらを一台ずつ管理するのは手間です。

Active Directoryドメインの場合、これをサーバー側で一元管理します。

ユーザー情報はサーバー側にあるので、これを元に誰がどの情報にアクセスする権限があるか決めたり、

新しい人が入ったらそのユーザー名を追加したりといったことが簡単にできます。

ユーザー数が多ければ多いほど、管理の簡単化の恩恵が受けられます。

 

小規模で導入するメリットはそれほど無いと思われますが、

全く無いというわけでも無い、というお話です。

一般家庭や、パソコンが2台などであれば確かに不要だと思います。

現状でワークグループ環境であれば、Active Directoryドメインに移行するには確かに手間がかかりますので

システム屋さんに委託した際の構築費用、サーバー費用もそれなりにかかりますが、

ユーザー管理が簡単になる以外のメリットもあるんです。

 

一例として、Active Directoryで使える機能に「DFS」というものがあります。

簡単に言うと、ファイルサーバーの中身を他のサーバーと同期させたり、

複数のサーバーをまとめて一つの領域に見せたりすることができます。

一台のサーバーが故障しても、他のサーバーが動いていればユーザーは継続して使える!

という素晴らしい仕組みで、これを使うにはActive Directoryドメインサービスが必要です。

 

他には「グループポリシー」という仕組みがありまして、

「Aの部署の人はインターネットができるけどBの部署の人はできない、ただし管理職だけはOK」

「ログインパスワードは3ヶ月に1回、別のものに変えること」

「デスクトップの壁紙は社長宅のネコの画像、社員全員に強制的に適用、変更不可」

といったことがサーバー側で設定できます。回避できない、強制的なものです。

壁紙は変な例えですが、要はセキュリティ強化に役立つ仕組みなんです。

 

実際ユーザーが10人を超えるぐらいになってくるとアクセス権の設定が面倒になってくるので、

Active Directoryの導入をお勧めしたいですね。

過去にワークグループ200人というトラウマレベルの移行を何日かかけてやりましたが、

Active Directoryなら移行の手間が100分の1になります。

デメリットは導入構築の手間、運用にちょっとだけ知識が必要というぐらいですので、

ユーザーの増減が多い成長企業には特に強くお勧めします。

 

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