パソコン修理対応・起動しない編

先日パソコンが起動しない、という障害の対応をしました。

メーカーでのサポートが終わってしまった機種です。

しかもモニター一体型デスクトップなので、秋葉原でパーツを買うのも一苦労ですね。

 

本来のITコンサルタントとしては民間の修理屋さんに投げるのが多いと思いますが、

私は自分で対応してしまいます。元修理屋のためハードウェアには詳しいです。

経営の面から言うと、自分は他の営業やらなにやらに時間を割くのが正解なんでしょう。

でも修理も好きなんです。なのでやめません。

個人事業のIT関連なんでも屋としてはこれでいいと思っています。

 

さて起動しない場合ですと、まずどのレベルで起動しないかを見ます。

AC電源、DC電源、マザーボード、マザーボード上のCPUやメモリ、HDD...

今回のパソコンはACアダプターでマザーボードに給電するタイプでした。

マザーボード上のLEDは点灯していて、給電はされているようです。

しかし電源ボタンを押してもファンは回らず、無反応です。

ファンやHDDが回るかどうか、は重要です。

「電源が入らない」ように見えて、「電源は入っているが画面表示しない」ということがありますので。

そこで切り分けを間違って電源をブチブチやってしまうと、HDDにダメージがいって面倒なことに。

目と耳で確実に確認します。

 

画面ではなく本体側と切り分けられましたので、

次に行うのは最小構成で起動するかどうかです。

周辺機器などを外して、構成をCPU・メモリ・記憶装置(HDD)だけの状態にします。

メモリと記憶装置は抜いて試しても良いのですが、CPUはできるだけ外しません。理由は後ほど。

サーバーなどでHDDが複数ある場合などは、中途半端に抜くとデータが消える場合があるので

HDDに関連する障害じゃない限り極力触らないようにします。

 

今回最小構成で起動させようとカバーを分解した時点で、

電源ボタン下のスイッチの落ち込みを発見しました。

土台から脱落して、ボタンを押してもスイッチが反応する状態ではない。

これを修正して復旧と思いきや、症状は変わりません。

電源が入らないのでお客さんがボタンを強く押し込んだ際に、スイッチが落ちただけですね。

原因は他にあります。

 

最小構成にすると同時に、マザーボード上の全コネクタの脱着をしました。

CPU以外の構成部品全て、メモリも一度抜いて差し直します。

CPUは外すとピン折れの恐れやグリス塗り直しが面倒なので、後回しです。

変化は無かったので、続いてマザーボードの電池を入れ直し、RAMを初期化します。

BIOS設定が初期状態に戻るので、サーバーなどでは注意が必要です。

マザーボード上の設定でRAIDを組んでいる場合、大変なことになります。

 

ここまでやって、画面が表示するようになりました。

構成部品の戻しとBIOS設定の確認、RAMクリアで日時が消えるので設定して、

診断機能があったので一応実行し、エラーが無いことを確認。

OSの起動を試して、エラーなどが出ないか確認して、終了です。

 

マザーボードのRAMをクリアして治っているので、ここに起因する何かが原因と言えますが、

部品は入手できないのでハード的にこれ以上の調査や対策はできません。

正常に動くうちにデータのバックアップ退避をして、様子を見ておきます。

メーカーサポートが終わってしまっているので、できれば安全のため買い替えた方が良いですね。

ここまで約1時間で完了しました。モニタ一体型の修理としては早いです。

 

そして、自身のホームページにこういった修理について触れていないことに気づきましたので

サービス案内にトラブル対応の項目を追加しました。

料金も分からないと頼みにくいと思いましたので載せています。

もちろん何でも対応できるとは言い切れない部分はありまして、もうお金をかけて直すよりも

買い替えた方が断然いいという場合もございます。

まずはお問い合わせ下さい。

 

 

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